SDGsゼミ「パーム油のはなし」公開ワークショップを開催
2017.12.02
報告が遅くなりましたが、10月21日(土)に本校で、外部の生徒や教員の方をお招きし、公開ワークショップを行いました。パーム油は私たちの身の回りでよく使われています。例えば、石けんや洗剤、化粧品であったり、ポテトチップスやカップ麺の揚げ油やチョコレートなどのお菓子の中で「植物油脂」として利用されています。こうしたパーム油はどこから来ているのでしょうか? その多くはインドネシアやマレーシアから来ており、パーム油を作るため多くの熱帯雨林がアブラヤシのプランテーションに変わっています。昨年、今年と中高生を対象にしたボルネオ島スタディツアーがあり、それに参加したゼミ生が中心にボルネオの熱帯雨林の減少と私たちの消費を考えてもらう機会を作りたいとのことで、ワークショップを行いました。
教材は開発教育協会(DEAR)の「パーム油のはなし」を生徒が一部アレンジをして行いました。自然環境や人権のこと等、様々な課題がありますが、決して、プランテーションをなくそう、と呼びかけるものではなく、現地の経済や現地の方々の生活、私の生活をそれぞれの立場で考え共有し、様々な考え方を知ることが目的です。そして、生活が便利になる一方で、課題も出てくる中で、どのようにしたらその課題が解決できるかを話し合いました。
SDGsは17個の目標があり、こうしたケースは、経済成長、責任のある消費、陸域の生態系の保全など様々な目標と関わりがあります。1つの視点から物事を捉えるのではなく、複数の視点で課題を捉える能力を伸ばしていきたいです。
ワークショップの様子。参加者がグループとなって、ロールプレイでプランテーションの開発に関して、様々な立場の役となり、開発をするか、しないかについてディスカッションを行いました。
参加者が課題解決に向けて自分達にできることを考え、発表しました。